コンピテンシー面接マニュアルの感想
概要
- コンピテンシー面接マニュアルの読書感想
- これまでは感覚的に面接をしていたため、軸みたいなものが欲しかった
内容(ざっくり気になったところだけ)
- 学力的な優秀さだけを見るのではなく、成果を繋げるための思考やそれに伴う行動が取れる人かを見極める
- 面接する側、される側の主観的な話は極力避けるようにし、過去の具体的な行動から客観的に判断する
- 具体的な行動を深掘りすることで、面接への対策は難しくなり、本質を見ることが可能
- コンピテンシー能力の高い人は問題に対してPDCAサイクルを回すことが出来る人(自己マネジメントができる人)
- 行動に対しての成果については特に気にする必要はなく、問題に対してどう考えて行動したかが重要(結果ではなく過程を重視する)
- 6種類のコンピテンシーの要素と6通りのコンピテンシーパターンがあり、それを元に評価。また、会社にとってどのコンピテンシー要素を重要視するなどモデルを作成したほうがいい
- コンピテンシー面接を導入していることを前もって共有し、学生時代の取り組みなどをエントリーシートに記載してもらうなどすると進めやすい
- 行動について抽象的な表現がある場合は、なるべく掘り下げて具体的な行動を聞くようにする。但し、話を引き出すための誘導がすぎると面接者の主観が入るため気をつける
- 2次面接、3次面接のように1人に対して面接の時間が十分に取れる場合、面接者からのテーマに対して時系列で行動を確認し、工夫した点や苦労した点を確認していく
- 面接者の取り組み内容を選択するときは、取り組み期間が長いものを優先的に選ぶほうがいい(短過ぎるものは計画的なものではなく突発的なものが多いため)
- 面接者は気をつけないと、質問の口調が機械的になるので、気持ちを込めて質問したり最初にこちらから率先して自己紹介するなどでリラックス出来る雰囲気作りが重要。但し、途中で評価するのはNGなので、その点は気をつける。
- 行動を詳細にするために5W1Hを意識して確認していく
- 1次面接などの1人に対して面接の時間が十分に取れない場合は、苦労した点や工夫した点を先に聞き、そこに焦点を絞って掘り下げる
感想
- これまで自分が面接したときを振り返ると、主観をいれて誘導してしまっていたことが多々あるので、そこは機械的に行動事実を確認する方法を試してみたい
- 確認そのものは機械的に実施しつつ、口調や雰囲気などはリラックスさせるというのが、慣れるまで難しそう
この辺は、「エンジニアリング組織論への招待」記載されていた、話し方なども流用して試していきたい - セルフマネジメントというところは、こちら側も自分がちゃんと出来ているか改めて思い返すいい機会になった。近いところで「SOFT SKILLS」という本がありセルフプロヂュースについて記載されているので、それも踏まえて実践していければいいなと。
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